『ジレンマ』 「……ぅえっくしゅん」 中途半端にくしゃみを我慢していたら妙な感じの音になった。 隣の席の小川恵が心配そうな顔でぼくをのぞきこむ。 むずむずする鼻を左手で押さえ、空いた手で大丈夫と手を振った。 世界史の北岡はこの小さな騒動には気がつ…
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