『よんどしー』 「あぅうー」と彼女がつぶやいた。 「何語?」 彼女はこたえず、上を向いて酸素の足りない金魚みたいに口をぱくぱくと開けた。 ぼくも見上げた。四月の少しかすみがかった空。 高層マンションと雑居ビルの建て込んだこのあたりでは空は狭い。…
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